【下町ロケットのモデル】植松努が語る『夢』とは?

植松努って誰?

阿部寛などによりTBSでドラマ化した「下町ロケット(原作:池井戸潤)」のモデルとなった人物がいたことを知っていますか?

その人は北海道の赤平という町で1966.8.17に生まれ、幼少のころから祖父と見たアポロの月着陸を見てロケットに興味を持ち、

現在は植松電機代表取締役社長、技術者、実業家として、

マグネット開発や宇宙のごみを片付けるプロジェクト

そして、宇宙にロケットを飛ばして得た技術で人間が生活する費用を半分以下にするプロジェクト

などの事業を手掛けている植松努さんという方です。

また、世界に3つしかない、無重力状態を作る装置の一つを保有している日本が誇る技術者です。

またTEDの舞台にも上がったことがあるすごい経歴を持っている方です。

植松努さんのTEDは伝説のスピーチとさえ言われていて、有名な動画ですので見たことがある人もいるかと思います。もし見たことがない方は一度見てみることをお勧めします。

今回はその植松努さんが自身の経験から語る「夢」についてまとめていきたいと思います。

日本の壁

これから日本に立ちはだかるか壁があります。それは日本の人口です。

日本の人口が減少していることはご存知でしょうか?

実はこれってすごい問題なんですよね。なぜか?

それは今までの日本で人口が減ったことがなく、始めてぶち当たる壁なんですね。

 

これは日本の人口の推移を表したグラフです。鎌倉時代から始まり現在そして未来の推計の人口が書かれています。

日本は2006年で人口ピークだったんですね。

そこから急激に人口は減り続けていますよね。

このグラフを見てあなたはどう感じますか?

 

僕たちが生きているのは、2006年より先の人口が下がっていく時代です。

実は今までこの時代を経験してきた日本人っていないんですよね。

っていうことは、この先の時代では大人が言う「俺が若いころは~、昔は~」っていうのが一切通用しない社会なんですね。今までのあたりまえは当たり前じゃないってことです!

そして急激な人口減少状態の日本では大変なことが起きます。

それは、

お店の売り上げというものはお客さんの数に比例するということです。

これは当たり前のことですよね!っていうことは、

人口が減ると経済のプラス成長率も給料が上がるベースアップも下がってしまうかもしれません!

今までの時代だと真面目に働いていれば給料は上がっていったんです。

でもそれって、たまたま人口が増えていただけなのかもしれませんね!

人口がこのまま減り続けたら、初任給がMAXということもあり得るかもしれません!

 

植松さんが語るには、そんなお先真っ暗な時代だからこそ、「夢」というものが大切だということです。

植松さんはこの「夢」ってなんだろうといことに悩んでいたそうです。

 

夢とはなんだろう?

植松さんが小学校を卒業するとき、卒業文集に夢を書くことがあったそうです。

それで幼い植松さんは自分の夢である”自分の作った潜水艦で世界を旅する”ということを書かれたそうです。

夢を書けと言われて自分の夢を正直に書いたら、

「他の子は夢の所にちゃんと仕事のこと書いてるのに、なんでお前はこんなできもしない夢みたいなことを書くんだ!」

と先生に怒られたそうです。ひどい話ですよね。

その先生が言うには潜水艦を作るには。すごいお金が必要でよほど頭がよくないといけないそうです。

そこで植松少年は、

「夢って仕事なの?」

「すでにこの世にある仕事の中からしか夢を選ばないといけないのか」

「出来そうな夢しかみちゃいけなの?」

「今できないことを追いかけるのが夢なんじゃないの?」

と思ったそうです。

しかし、中学校の先生には、

ちゃんと勉強しないといい学校に行けなくて、いい会社に入れなくて大変。

いい会社とは、安定していて楽をしてお金が貰える会社のことだそうです。

勉強するほど能力が身につくのに、そのせっかくつけた能力をなるべく使わない為に勉強するという矛盾に植松さんは理解ができなかったそうです。

「楽」「安定」「高給」で会社を選ぶとろくなことがありません。

「必ず思ってたのと違う」となるからです。

ら悪な仕事があったとしても、そんな仕事に達成感はないし、自分より給料高い人なんてたくさんいます。それを知ってしまうとやる気が下がってしまいます。

だから仕事を選び方は間違えないようにしましょう。

 

また、

カッコいい車や素敵な服が買えるのはお金を持っているからではなく、

それが買えるのはどっかで誰かが作っているからということを履き間違えないでくださいね!

お金が必要な夢、お金がないと無理な夢っていうのは、誰かがしてくれているサービスに過ぎないんですね!

「誰かに何かしてもらおう」っていうのが夢でしょうか?

違いますよね!

 

「できない」としてもらうしかない=お金が必要

「できる」としてあげられる=仕事になる

ってことは、人間にとって素晴らしいことていうのは、

できなかったことができるようになること。

ではないでしょうか?

できないことがあるってことは素晴らしいことなんですね!

こうなると、

できないことを追いかけるのが夢という考えは間違えではないかがしますね。

夢があると能力が増え仕事が増える。

夢があると、いいことがたくさんあるのかもしれません!

 

また最初に、給料が下がるという話をしましたが、実は解決策はあるんですよね!

難しい言葉で言うと、

日本の単位時間当たりのGDPがフランスの半分。

=日本人の仕事の効率悪すぎ!

ってことは、まだまだ改善の余地あり!ってことです。

そうなるために必要なのが、日本人全体の能力向上です。

このためには、夢が必要なんですね!!

皆さんが本当の自分の夢を見つけることが、第一歩ということです。

 

挑戦と個性

植松さんが行ってる事業の多く(変わった仕組みのロケットエンジンなど)は、世界で誰もやったことがないため設計図も教科書もない。一緒に事業に取り組む大学の教授さえ頭を抱え込むそうです。

誰もやったことがないこと=誰からも教えてもらうことができない

ということです。

教科書に書いてあることや先生が教えてくれることっていうのは、すべて過去のもので、これからと未来のことは誰も教えようがないですよね。

でも学校の勉強って教科書の内容を覚える(=暗記する)ことですよね!

でもすべての本を暗記することなんて不可能ですよね。(人工知能ならある程度できそうですが)

だから、教科書や本を暗記すること自体ナンセンス。

本には、

人間の努力と命が詰まってる物と捉えたほうが良いかもしれません。

誰かがキュリー夫人や野口英世と同じことをしたら死ぬかもしれませんよね。

でも死なないのは彼らが命を懸けて残してくれたデータがあるから

なんですね!

僕たちがすべきことは暗記することじゃく、

昔の人の努力の階段を上ることなんです。

 

 

自分で考えて自分で試す。

それが人類の成長につながります。

そして、それがあなた自身の個性となります。

個性があれば、必要とされます。

 

 

失敗の捉え方・乗り越え方

しかしやったことがないことを試すと失敗しますよね。

失敗したらどうするの!!という言葉が他人から言われたり自問自答することがあるかもしれませんが負けてはいけません。

それは何の意味もないくだらない言葉です。ゴミだと思ってください。

大事なのは、失敗したらどうすればいいかについて考えることです。

準備することが大事ってことですね!

 

また失敗に罰を与えてはいけません!

罰絵を与えるようになると、失敗を隠すようになってしまいます。

色んな所で起きている事故の原因は”失敗を隠すこと”だとも言われています。

 

失敗に対して、適切な対応は

「なんでだろう?」

「だったらこうしてみたら?」

なんですね!

 

失敗はダメなものではありません。

失敗はよりよくするための大事なデータです。

それをよく覚えておきましょう。

 

失敗してはいけない×

成功率を高めよう○

こうすればできることが多くなるかもしれませんね!

 

植松さんの会社では、社員全員がこの考え方であるおかげで今では、ロケットを丸ごと作って自分たちで飛ばすことまでできるようななったり、人工衛星まで自分たちで作れるようで、すでに宇宙で機能しているそうです。

でももっとすごいのが、冒頭でも説明した無重力状態を作る装置です。

世界に3つ(他二つはドイツとNASA)しかないので、JAXAなどに使わしてあげているようです!

素晴らしい会社ですね!

しかも会社には宇宙工学を学んだ人が一人もいないということや、元保育士の人までいるっていうのがなんとも驚きです!

 

ロケットに使う素材はホームセンターでも買えるそうですし、人工性背に搭載されている傾きを感知するセンサーなどはWiiのリモコンに使われてるような物で賄われたりするそうです。

むしろ他のロケットよりも性能がいいそうです。

 

科学は発達していたということです。

こんなにも素晴らしい時代に僕たちが生きていることは幸運なんですね!

 

お金の使い方

植松さんが幼少のころ、おばあちゃんからお金について教わったことがあります。

植松おばあちゃんは北海道の樺太で戦争前から車の仕事をしていました。

車の免許より飛行機の免許を持っている人のほうが多い時代(そんな時代があったんだ!)でお金を稼いで裕福に暮らしていました。

しかし、1945年にソビエト軍に攻められて、その時稼いだお金が紙くずになってしまいました。

そんなおばあちゃんが、

「お金は価値が変わってしまう。お金があったら本を買って頭に入れなさい。それは誰にもとられないし、新しいことを生み出すんだよ。」

お金は知識と経験になるように使えば貯まり続ける。

と教えてくれました。

またおじいちゃんと、アポロの月着陸を見て、その時にロケットや飛行機に興味を持ったそうです。

そして、本屋で紙飛行機の作り方やペーパークラフトの本に出会いました。

しかし、小学校の勉強には役に立つことはなかったそうですが、その知識があったからこそ本物の飛行機やロケットなど何でも作れるようになりました。

小学校や中学校の先生からはそんなことしてないで、勉強しろと言われたそうですが、板金屋の人や大工の人からはすごく気に入られたそうです。

こうして、ますますものづくりが大好きになったそうです。

 

まとめ

今までのことをまとめると、

これからの日本は今までのあたりまえが通用しない時代になって来る。しかし、一人一人が自分の夢と個性を見つけることで日本全体がよくなる。

失敗に対しての捉え方を変えることで色んな事に挑戦していけばできることが増えて、それが仕事となる。失敗はいいこと、周りの批判は無視。

お金を使い方を考える。知識や経験(誰にも取られないもの)に使えば増え続ける。

今回は以上です!!